技術書典7の感想

始めに

こんにちは。 ゴリラです。

ちょっと時間が経ってしまいましたが、技術書典7の感想ブログを書きました。 今回はじめて一人で本を書く〜サークル参加しました。 本を出すまでの振り返りも含めて書いていこうと思います。

どんな本を書いたのか

「Vimが好きになる本」を書きました。 全部で132ページのボリュームになっています。

この本の特徴を上げると主に次の通りになります。

  • Vimの基本的な操作から、オペレーター、モーション、テキストオブジェクトなどを使った高速編集のし方について解説
  • Vimを触ったことがない方でも分かるように解説
  • プラグインの作り方を実例を交えながら解説

現在物理本は販売していなくて、BOOTHの方で電子版のみを販売しています。 Vimに興味ある方や、もっと高速で編集・コーディングしたいという方がいましたら、無料版がありますので、まずはそちらを読んでいただければと思います。

本を書いて苦労した点

本を書くにあたり、特に意識したのは「初心者でも分かるように解説」というところです。 本来並ば操作を動画で見せるのが一番わかりやすいのですが、物理本だと動画は無理ですので、 操作前、操作後のカーソルの位置やテキストの変化を次のように、なるべくわかりやすいように意識して書きました。

技術書典7の前日

前日は当日で使用する道具などを100均で購入しました。 また、物理本は1500円で販売予定だったので、みなさんが困らないようにお釣りを用意しようとしました。 そしてあることに気付いたのです。そう、500円硬貨がない。。。 困りました。休日なのでどこの銀行もやっていなくて、Twitterで聞いた換金できる場所も全滅でした。

困り果てたところ、心優しいフォロワーさんが500円硬貨たくさんあるので交換しますよと言ってくださったので、 素直に力を借りることにしました。あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

ちゃんと当日のことを考えないとだめだなぁってあらためて思いました。 もし、次の技術書典に本を出したいという方は、お釣りの用意を忘れずに。

技術書典7の当日

当日は1時間前くらいに会場に着きましたが、当然開場していないので入れなく、近くにいたフォロワーさんと談笑していました。 開場が予定より少し遅れていましたが、おおむね順調だったのではないかと思います。

ちなみに、一人サークルだとトイレも行けないので、事前に知人に売り子をお願いしました。おかげ様で当日は開場内を回ることができ、 知り合いにご挨拶できました。

入場後、自分のサークルスペースがわからず探し回っていました(入り口のすぐ横だったけど…)ことは内緒です。 一派参加者入場までの時間があまりなかったので、隣のサークルさんにご挨拶をして、ぱぱっと準備してあとはドキドキしながら待っていました。

そして入場が開始して、一気に慌ただしくなり始めました。 今回技術書典向けに物理本を144冊(取り置き分を除き)用意しましたが、一時間半ほどで完売しました。 自分でもびっくりしました。なぜなら「Vim」は結構コアのジャンルなのでそんなに売れないと思っていたからです。 それがなんと昼前に完売しました。

とてもありがたいです。自分が2ヵ月間コツコツ書いてきた本、そして本に込めた思いがこんなにもたくさんの人にの手に取ってもらえた。とてもうれしかったです。 あらためて、本を購入していただいたみなさんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

当日を振り返って

さきほど書いたとおり、物理本はすぐ完売しました。そのため物理本がほしいという方に本を渡せませんでした。 技術書典終わったあとでもTwitter上で物理本がないかという連絡をいただき、とても申し訳ない気持ちが強くなっていきました。

いろいろ考えた結果、物理本を再販することにしました。物理本が欲しかったけど、し方なく電子版を買った方もいるので、 そういった方にはBOOTHの購入履歴もしくはダウンロードカードを見せていただければ差分(500円)の額だけで物理本をお渡しすることにしました。 それ以外の方はこれまで通り1500円で販売させていただく予定です。 おそらく次の技術書典(当選すれば)で出すと思います。

最後に

はじめて一人で本を書いて、物理本を作ってたくさんの方の手に届けました。 とても良い経験になりました。

「Vimの本を出す」というのは今年の目標のひとつで、それが達成できて一安心です。 そして、実はもうひとつの目標があり、それが「商業本を出す」ことです。

さくらのナレッジでのVimの連載も、技術ブログも、本も、実はすべて「商業本を出す」というゴールのための目標です。 ぼくにとって「出版社で技術本を出す」ことが夢のひとつです。それが技術者としてのアイデンティティでもあり、自分の存在意義でもあるからです。

そして、とてもありがたいことに出版社の方から商業本化の打診をいただきました。 こちらについては進展があったらTwitterで報告する予定ですが、 商業本を出すとなると、さらにパワーアップすることになると思うので、楽しみにしていただければと思います。