こんにちは。 ゴリラ.vimを運営しているゴリラです。

最近Vimのプラグインを作るのにハマっています。先日もdocker.vimというVimからdockerコンテナを操作するプラグインを作りました。 良かった試してみてください。

さて、本題ですがみなさんはBad Apple!!をご存じでしょうか？ 多分ニコニコユーザーならほぼ知っているのではないかと思います。 そうです。かの有名な動画です。

その動画のAscii版があり、それならVimで再生できるのでは？と思い帰りの電車の中で作ってみました。

どんな感じ？

こんな感じです。 少しちらつきますが、まぁ見れなくはないかなと言った感じです。

しくみは？

とっても簡単です。簡潔に言うとテキストファイルを読み込み、フレーム分のテキストを配列に格納して、あとはfor分で回して画面に描写します。

もう少し細かく解説します。

Asciiテキストファイルの読み込み

Bad Apple!のAsciiテキストファイルはこちらにあるので、それを借用しました。

見て分かる通り、SPLITで区切っています。ですので、SPLITまでを1フレームとしてます。 処理は次になります。

" read file to create frames
function! s:read_file() abort
    let file = globpath(&rtp, 'resources/badapple.txt')
	" 全frameを格納
    let frames = []
	" 1frame分のテキストを格納
    let frame = []

    for line in readfile(file)
		" 現在行に`SPLIT`が含まれていなければframeに追加
        if line !~# "SPLIT"
            call add(frame, line)
        else
			" frameをframes追加
            call add(frames, frame)
            let frame = []
        endif
    endfor

    return frames
endfunction

なぜframeを配列にしているかというと、vimではバッファにテキストを書き込むsetline()とpopup windowのバッファに書き込むpopup_settext()という関数がありますが、 引数に配列を渡すと配列の1要素が1行として画面に出力します。そうすることで改行文字をわざわざ追加しなくて済むのでコードがスッキリします。

画面に出力する

フレームを作る関数を用意したので、それを使用してフレーム情報を変数に格納し、forで1frameずつ画面に出力します。

for frame in frames
	" ここで画面にframeを出力する
	call popup_settext(winid, frame)
	" redraw!で画面を再描写する"
	redraw!
	" 一瞬で出力が終わってしまうので少し待つ
	sleep 50ms
	" qで終了できるように`getchar()`で入力した文字を取得
	" キー入力を待たないように、引数に`0`を渡す
	let key = getchar(0)
	if key ==# 113
		break
	endif
endfor
" for分を抜けたらウィンドウを閉じる"
call popup_close(winid)

まとめ

動画をAsciiテキストに変換して、フレームを定義すれば、どんなものでも同じようなロジックでVim再生できます。 興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。